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恋愛とムフフな短編小説

恋愛とムフフな短編小説

恋愛とムフフな短編小説記事一覧

「他の誰にも見せません。現像も私がするんですから。よろしいですね」「えっ?」自分に話しかけられていることに気づくと同時に、あの方がカメラを構えていることにも気づきました。「美しい。あなたは、本当に、美しい女性です」「わたくしが……?」カメラのレンズ越しに、わたくしの肢体をみつめて、そうしてときおりシャッターを切るのです。後ろ手に縛られて、少しだけとはいえ背中を反らせた姿勢になっていました。長くそう...

「憶えてますか。初めてお会いしたときのことを」「はい、忘れることなどできません」「それなら、おわかりでしょう。私が、あなたの匂いを嗅ぎたいと思っていることを」そこばかりではなかったのです。あの方は、わたくしの肢体のすべてに、あますところなく、鼻を押しつけて匂いを嗅いだのでした。初めてお会いしたホテルの部屋でそうしたように。「少し、紐を緩めてもらいましょうか。ずっとその姿勢では辛いでしょう?」「ええ...

「わたくし、お会いしたかったんです」「私もですよ。あなたが来てくれて嬉しい」「わたくしのほうこそ、どんなに、この日を待っていたことでしょう」「残った時間はわずかですが、せめてあなたを愉しませてあげましょう」あの方が襖を開けると隣りの部屋に、いつのまにか布団が敷かれていました。抱き上げられて、柔らかい布団に寝かされると、まるで雲の上にいるように肢体がふわふわします。後ろに縛られていた手は、前で縛りな...

「綺麗ですよ。もっと、濡れているところをこちらに向けてください。そう、そうです。あぁ、とても綺麗だ」女という名の、淫らなケダモノになってしまったのです。溢れる蜜液でシーツを汚し、縛られた不自由な肢体でのたうちまわりました。早く、わたくしの肢体を、あの方のモノで貫いてほしい。縛られたままで犯されたい。わたくしは、ただの肉のかたまりなのです。遠慮なさらずに、思う存分、嬲ってくださいませ。「では、遠慮な...

「あっ……」滴る蜜を舐め取られるだけでなく、舌がわたくしの内部にまで入ってこようとしていました。「ああ…っ…そんなに深く……」「どうかしましたか?」「あぁ…っ…」「耐えられないほど、お嫌なら、もうよしましょうか」「いいえ」「それでは、もっと、続けてもよろしいと?」「はい」わざわざ、こんなことを確認するのは、わたくしに恥ずかしい思いをさせようとしているに違いありません。けれど、ちっとも、嫌な気はいた...

わたくしの秘部を穿っているのは水牛の角ではありませんでした。夢にまでみた、あの方が……。そうなのです、あの方が御自身をわたくしの中へ。ああ、なんということでしょう。そのときのわたくしの驚きと悦びは、いったいどのように表現したらよいのかわかりません。「ああっ…なんという……ことでしょう」「気づいてしまわれたのですね」「どうか、お願いです……そのまま、お続けになって……」「嫌だと、おっしゃられても、や...

その、芳しい匂いに、うっとりして目を閉じたわたくしは、初めて知った女の悦びに浸っていたのでございます。後悔ですか?そんなもの、一度もしたことはありませんよ。妻として生きるか、母として生きるか。それとも、女として生きるか。選ぶ余地など、初めからないとは思いませんか。女は、初めから、女として生まれて、女として死んでゆくものです。あなたも女性なら、わたくしの気持ちがおわかりになると思いますけれど?あの日...

私の夫は、3年前から海外勤務になっています。子供もなく、寂しい日々を送っていたとき、離婚して独身だった夫の兄である武史さんに言い寄られて、2年前から不倫関係になっていました。「美奈、きょうはベランダでしないか?」「え〜?見られたらどうするの?」「この時間、みんなテレビでも見てるさ」「でも・・・」「見られるかもしれないっていうのもいいだろう?」武史さんに私のアパートに来られると、近所の目がうるさいの...

(あぁ・・・恥ずかしい・・・)その時です。「あっ!」息を飲むような小さな悲鳴が聞こえました。(えっ?)声の方向は、向かいのマンションからではありません。「隣の高校生だよ」義兄が再び背後からバストを揉みながら、私の耳元でささやきました。「あいつに見せつけてやろう」武史さんは、ベランダをつかむ私の腕を取り、右隣のほうに移動させました。2メートルほど先では、男子高校生が好奇の目で私を見つめていました。(...

「はぁはぁ・・・」興奮した高校生の息遣いが聞こえるようでした。「あはぁん・・・」義兄が背後から私のバストをつかみ、マッサージするように揉んでいます。私は両手を頭の上で組み、高校生に見せつけるように腰をよじっていました。そんな状況でも、部屋から漏れる薄明りで、高校生のトランクスの前が大きく膨らんでいるのがわかりました。(私のこんな姿を見て、勃起させているんだわ・・・)それは今まで味わったことのない不...

ビクン!私が腰を思い切り前に突き出して果てると、ドピュッ!私の揺れるバストに、生温かくドロッとした液体が勢いよく当たりました。私の淫液が義兄の指を濡らし、太ももを滴り落ちていきました。「お前たちだけイッたのか?じゃあ俺も・・・」義兄は私にベランダをつかませて、震えるヒップを後ろに突き出すようにさせました。「後ろから突っ込んでやる・・・」義兄は私の腰をつかむと、勃起をヒップの割れ目に押し当てました。...

閉店前のデパートの食料品売場はいつも混雑している。佐々木美奈代が調味料コーナーに向かうと、ちょうど通路を塞ぐような形で若い男が香辛料を吟味していた。美奈代も香辛料を買いに来たのである。男は、狭い通路をすり抜けることができなくて立往生している美奈代に気づいた。「ああ、すみません。」男は立って通路を開けた。長身で、彫りの深い、いいマスクをしていた。手に2、3本の小瓶を持っている。美奈代はどこかアンバラ...

辺りがすっかり暗くなってから美奈代が家に帰ると、母の佐々木夫人が座敷で、着物をいろいろ引き出して見ているところだった。「あら、サキちゃん、お帰り。ねえ、どうかしら、どれがいいと思う?」「どこに着ていくの?」「ほら、木曜日が個展の初日じゃない?たくさん、お友達が来るけど、それで悩んじゃってるのよ。」「こっちのは?」「うん、季節からいえばこれでいいんだけど、これね、この間の創立記念パーティーのときに着...

その頃、「トクちゃん」と呼ばれていた男、徳井聡志はマンションの一室で、調合した香辛料をカプセルに詰めていた。部屋の片隅に置かれた本棚には、経営管理や組織論など、経営学関係の文献が洋書和書を問わずぎっしりと並んでいる。机の上にはパソコンが2台置かれていて、一見して研究者の部屋らしい部屋だ。ただし、聡志のやっていることは錬金術師のようで、周囲の雰囲気にはそぐわなかった。ステレオからはメンデルスゾーンの...

お昼を近くのホテルのレストランで親しい友人と取った後、佐々木夫人は舞踊の師匠宅に向かい、みっちり2時間、稽古をつけてもらった。同門の発表会が一週間後に控えており、だんだんと稽古にも緊張感が高まってきている。稽古が終わった後、夫人は移動の車から娘の美奈代に電話をかけた。「もしもし、サキちゃん?あなた、今日は夕ご飯は?あ、そう、いらないのね?うん、それならよかった。じゃ、帰りは9時くらいになるかしら?...

「だんだん、私、味な気分になってきたわ。来て。」夫人が次の間を開けると、そこは薄暗く、香がたかれていた。夫人は襖を開けたままその部屋に入ると、襖の影で着物を脱ぎ始めた。シュルシュルという音が物陰からしてくる。聡志は、前の間で素早く服を脱いだ。そして赤銅色の体にネクタイだけはそのまま首にかけた姿で、夫人のいる部屋に入った。入った途端、横から手が伸びてきて聡志のネクタイを掴んだ。そして、次の瞬間、聡志...

聡志の器官は、夫人が何度快感の頂点を迎えても萎えることはない。また、鍛えられたその赤銅色の体は、いくら抽送運動を繰り返しても疲労しなかった。夫人は両脚を高く聡志の肩にかけ、女陰をしたたかに肉棒で犯され、「ああ、あっ、最高だわ。ものすごく味がいい。あ、ああ、またよ、また来たわ。」と話しかけると、「あうっくっ、くぅーーーっ」と今日何度目かの頂点に達した。聡志は夫人の快感が徐々に退潮していくのを見定めて...

それにしても、母はどこにいるのか。それと「煙突屋」がどこかで関係しているような気がした。女の直感みたいなものだった。美奈代は主のいない母の部屋に向かって歩いていった。部屋の中は、きちんと整理されていた。ライティングデスクの上に読みかけの本が何冊か置かれているだけである。その上の壁に掛けてあるカレンダーには何の書き込みもなかった。美奈代はベッドの方に歩いていった。枕元にある棚にメモパッドが置いてある...

玄関口に立つと、先日の和服の若い女性が出てきた。聡志に一礼し、先に立って歩き出す。しかし、今度は離れではなく、別の方向に案内された。廊下の途中に扉があり、女がそこを開けると二階につながる急な階段が現れた。聡志がそこを上ると女もついてきた。二階にもいくつかの座敷がある。女は奥まった座敷に聡志を案内した。そこには茶菓の用意がしてある。女は聡志に続いて座敷に入ると、向かい合って座った。「今日子と申します...

「そこに立って。」徳井聡志は今日子を部屋の中央に立たせた。帯をハラハラと解き、あとはタケノコの皮をむくように着物や襦袢を剥ぎ取っていくと、障子を通して射す光の中に今日子の白い裸体が浮き上がる。均整の取れた美しいプロポーションで、陰毛の萌え方もつつましやかだ。聡志は背後に回り、うなじから肩のラインに舌を這わせつつ、脇から手を回して乳房を愛撫した。弾力に富む若々しい柔肌の感触が伝わってくる。心をとろけ...

聡志の仕事の目的は、顧客の女性にとことん性的絶頂を感じてもらうことにある。そのとき、女たちはみな、我を忘れ、羞恥を忘れ、涙を流し、涎をたらし、あられもなく乱れ狂う。しかし、今交わっている今日子は、あたかも感じているように媚態を凝らしているだけで、本当に感じているわけではない。今日子は、聡志の素性を承知の上で、プロ同士の戦いを仕掛けてきたのかも知れない。さらに、すべてを知った上で、佐々木夫人がこうな...