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ちょっとエッチな恋愛小説

ちょっとエッチな恋愛小説

ちょっとエッチな恋愛小説記事一覧

邪魔なスカートはとっくに脱いでしまっていた。ブラウスの前がはだけて、ホックを外したブラジャーから胸がはみだしている。もう、そんなことはどうだっていいの。さっきまで私の中にあった拓哉君のムスコを咥えている私は、課長に後ろから犯されるのを待っていた。「美奈代さん、そんなにお尻を振って、もっと欲しいのかい?」「あぁん、課長……お願いです」「なにを、お願いしてるのかな?」「わかってるくせに、早く、課長のを...

もう、そんなことできないわ。ふたりに身体中をいじられて、どうにかなってしまいそうなくらい感じているんだもの。私は返事もできずに、ただ頭を左右に振って、うめき声を出すだけだった。「ううっ……ん……あぁっ……あっ……」「そろそろ、いいかな」課長のムスコの先がお尻の割れ目をなぞるのがわかる。背筋にぞくりと快感が走って、思わず拓哉君の身体にしがみついた。「あっ……!」傘の開いた亀頭が入口の狭いところを挿入...

前後からはさまれてサンドイッチの具みたいなって立っている私は、拓哉君に抱きついて自分の身体を支えている。「あぁん、課長、すごく、いい……」「まだまだ、これからだよ」そのたびに、課長のムスコが私の奥を突き上げて、たまらない快感が背中を走った。「ああぁーっ!」なにが起こったのかわからないまま、私はイッてしまった。課長が動きを止めて私の耳の後ろにささやく。「美奈代さん、まだ、許さないよ」「あっ……」課長...

これが自分の身に起こっていることだなんて、信じられない。それなのに……。初めて課長と、閉店後の店内でセックスしてしまったときは、もっととまどっていた。家族のことを思い出してしまったりもした。だけど今は、身体があまりにも気持ちよすぎて、なにもかもどうでもよくなってしまう。あとで家に帰れば、普通の主婦に戻るのはわかっている。それがわかっているから、よけいに今だけでも、違う自分になっていたいのかしら。「...

あっ……痴漢?いやだわ、この路線で通うようになってからは一度もなかったのに。タイトスカートのヒップの部分を手のひらで撫でている感触がする。相手の指は身体に触れてない。肉厚そうな温かい手のひらがひたすら私のヒップをさすっている。あんまりイヤラシイ感じがしない。独身時代によく朝の通勤ラッシュ時に遭った痴漢の触り方とは違っている。あの頃の痴漢男は、指を曲げてお尻の割れ目に食い込ませるようにしたものだ。お...

誰かに話そうかと思った。乗り換えのためのホームに立っているときに、独身時代からの親しい友人に携帯からメールをしようと思った。私、今日さ、痴漢に遭ったのよ。ずいぶん、久しぶりだった。今日子は?最近、痴漢になんて遭ったことある?帰宅してから、夫とふたりで遅い晩ご飯を食べているときに、話題にしようとも思った。この歳になっても、まだ魅力があるのかしらね。私のヒップ……。あなた、昔は好きだって言ってたわよね...

そのマンションの前を通りかかったのは、仕事先へ向かう途中だった。通常、勤務している教室とは別の場所に新しい教室がOPENしたばかりで、しばらくそちらを任されたのだ。山手線の内側にある本教室と違って、駅から少し歩くと住宅街が広がっている。こんなところまでフラワーアレンジメントを習いにくる生徒が、いったい何人いるのだろう。経営にはいっさい口を挟めない私が心配するほどのこともなく、その新教室はすぐに生徒...

私は新教室のある駅近くのカフェで軽い昼食を終えたところだった。見覚えのない男性が、不思議そうに首を捻って私を見下ろしている。店内は混んでいて、他に席が空いてなくて、男性はトレーを持ったまま、私の前に空いた椅子を見ている。「ここ、どうぞ」「いいですか、すみません」「私、もうすぐ出ますから」ひとくち残ったコーヒーを飲み干して立ち上がりかけた私に男性がまた話しかけてくる。「本当に、どこかでお会いしたよう...

痴漢男の名前を、たびたび思い出してしまう自分に腹が立った。思い出すのは名前だけではない。偶然……本当に偶然なのだろうか……カフェで再会したあの男。年齢はたぶん三十代前半だろう。私より三つ四つ上に見えた。『どこかで、お会いしませんでしたか?』よく通る明朗な声で私に話しかけてきた。屈託のない笑顔を浮かべていた男。電車の中で私のヒップを撫で回しておいて、数ヶ月経ってから偶然をよそおって声をかけてくるなん...

テーブルに置かれた封筒に、その名前が書かれているのを見て、慌てて立ち去ってしまったんだっけ。顔をよく見なかった。まったく思い出せない。後藤良平、彼は、いったいどんな顔をしているんだろう。私がひとつだけ覚えている彼の特徴は、手だった。水色の封筒の横に置かれた彼の手は、ずんぐりした印象の体格とは別人のもののように、指が長くて繊細な印象を私に残していた。あの手が、電車の中で私のヒップを撫で回した手なのだ...

フラワーアレンジメント教室の仕事が終わり、駅に向かって歩いている。駅に近づくと必ず前を通るマンション。あの名刺に印刷された住所はたしかにここだった。電車の中で痴漢に遭ったのは、もう三ヵ月も前のこと。そのときの痴漢が私のポケットに残していった名刺を今もハンドバッグに入れている。後藤良平。本当にこの人が、あのときの痴漢なのか確かめてみたい。私は、自分の気持ちを抑えることができずに、とうとう、ここにきて...

オンナの感。そう言ってしまってもいい。あるいは、ただ、後藤良平という男に惹かれているだけなのかもしれなかった。いやらしくなく、気持ちのよい触り方をしてきた電車の痴漢。見つけた名刺の名前。カフェで偶然会ったときに見た、彼の手。思い出そうとしても思い出せない顔。それらが、集団で私に襲いかかってくる。とにかく、彼にもう一度会えば、なにかが始まるような予感が私を駆り立て、ここまで引っ張ってきたのだ。「少し...

幻想?それとも、私の願望?「平日の昼間でしたら、こちらとしては、火、木、金に来ていただければ助かるんですが、西脇さんのご都合はいかがですか?」「あの、何の話をされているんだか、わからないんですけど……」「アルバイトの面接に来たんじゃないんですか?」「アルバイト?」単純な誤解が解けると、互いに笑い合った。「それじゃあ、あなたはここに何をしにきたんですか?」それは……。言葉に詰まった私をあざ笑うような...

過去の恋人の誰かに、そこについて何かを言われたというわけではないし、実際に他人と比べたわけでもない。女のそこが大きいのが良くないのかどうかもわからなかったけれど、思春期に初めて自分のそこを見たときのショックがいまだに尾を引いているのだろうか。自分の身体の一部が、あまりにもグロテスクなことを知って、少女の私は大きなショックを受けたのだった。指がクリトリスを中心に擦り始める。静かな室内に、湿った音と、...

「しっかり、掴まっててください」「ええ……」両手に力を入れてしっかり彼の首に抱きつくと、床についていた足を持ち上げられる。両足を彼の胴に巻きつけて落とされないようにしがみついた。知らない男に抱かれているという事実だけでも、私には強烈な体験で、そのことを意識すればするほど、快感は高まっていく。逞しい男の身体にしがみつく、初めての体位も私を興奮させた。あと、十分くらいで、誰かがこの部屋にやってくるはず...

「うっ……」小さくうめいて彼が身体の動きを止めると、私の中にある彼の怒張がビクリとした。次の瞬間、自分の奥に熱い液体が注がれるのを感じた私は、強い絶頂感に耐え切れず叫んでいた。「あぁ……あっ、あぁーっ!」まだ完全には萎えていないように思えるペニスが私の中から抜かれたとき、追いかけるように自分の内部が蠢いたのを感じて急に恥ずかしくなってしまった。彼が手際良く後始末をして服を直すのを見て、慌てて身づく...

抱かれていたときの私は、彼があのときの痴漢だということを確信していた。今の私は……。もう、わからなくなっていた。二度と、名刺の住所のマンションを訪ねなければ、それでいいんだ。そして、今日のことを忘れてしまおう。二枚の名刺も捨てて、あの痴漢のことも忘れよう。そうよ、仕事を辞めてもいいかもしれない。そろそろ子供を作ってもいい年齢なんだし、一度くらい専業主婦をやってみるのもいい。ホームに滑り込んできた電...